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2006年5月19日 (金)

小野不由美「屍鬼」、いまだに完読出来ない理由。

毒殺されたというブルース・マン、ロバート・ジョンソンの「歌」

真夏の冷や汗(!?)エキスパート、稲川淳二さんの「怪談」

そして、十二国記シリーズでもおなじみ小野不由美の大容量ホラー小説「屍鬼」

自分の中でとびぬけた「くくり」で怖い3物件です。・・・かなりはちゃめちゃな組み合わせでしょうかね。稲川淳二さんはシカオちゃん(スガシカオ)のPVにもご出演です。『8月のセレナーデ』だったと思います。やっぱり怪談されてました。

さて、人それぞれにものすごくハマッた・大好きな・衝撃を受けた「作品(本や音楽、映画やアートでも)」の持つ力には、多くはその作品の世界に、現実から離されて引き込まれる魅力・引力があると思うのです。

3件は上の要素も強力ですが、特別だなと思ったのは、『向こう』から『こちら』にやってきて、『場の空気を塗り変えてしまう』ことでした。

ロバート・ジョンソンの歌は、山ちゃん(山崎まさよし!)好きが高じて聴いてみようかな、とレンタルしたコンプリートCD、稲川淳二さんの怪談は、仕事中に流れていたFM番組にゲストでいらっしゃった時の怪談生ライブ放送。

稲川さんのは、夏になると「いいとも」でよくやる怪談と内容は同じようなものだと思うんです。「いいとも」でみかけたことはあるけど、あれなら別に怖いなんてことないのに、ラジオだと余分な(視覚)情報なしに音だけがすごくクリアに入ってくるので凄かったんだろうなと思います。生ラジオの怪談話はヤバイです(というか稲川さんは、今年も各地で「怪談」ライブをされるようです。私は絶対に行きませんけど!)。

ロバート・ジョンソンも稲川淳二も、音が流れるのと一緒にスピーカーから「何か」が本当にぼとぼと落ちたのが見えた気がして、ぞっとしました。ロバート・ジョンソンなんて、自分のとっちらかった部屋だっていうのに暗い映画の印象的なワンシーンの風情が急に漂いだして、「いったいなんじゃこりゃ!?」状態です。

それで。早くからでっかい上・下巻を買って、間違えて文庫版も何冊かダブって買って、とにかく品揃えには余念が無いのに、小野不由美「屍鬼」がなぜ完読出来ないのか。

序盤まで読んだ位で部屋が怖くなるんだ部屋が! 空気がビリビリして耳鳴りみたいになるし、少しの暗がりの隅っこが怖いし、天井のボードの継ぎ目が怖いし・・・。あまりな怖さなので、きっと自分で自分を助ける作用がはたらくんでしょう(そういうのなんて言い方するんだっけな)、私は本を放り出して本当に内容を忘れるまで忘れたふりをします。何ヶ月か時に何年か経って記憶がすっかりうすらぐとまた読みたい気持ちがまさって来て、本を引っ張り出し、おもむろに冒頭から・・・そのサイクルを何度不毛にも繰り返したでしょうか。それにしても、読むだけでも四苦八苦している人間がいるというのに、「屍鬼」は小野不由美という人が書き切ったから存在するわけで、どれだけ長い間「屍鬼」と向き合って作品を仕上げたんだろう、とか思うと気が遠くなります。惹きつけられて止まない作家です。

そろそろ怪談の似合う季節。くだんの分厚い上巻を、チラ見している自分が居りますが・・・。

屍鬼〈1〉 Book 屍鬼〈1〉

著者:小野 不由美
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↑これは文庫版サイズです。

Music コンプリート・レコーディングス

アーティスト:ロバート・ジョンソン
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MYSTERY NIGHT TOUR 2004 稲川淳二の怪談ナイト ライブ盤 DVD MYSTERY NIGHT TOUR 2004 稲川淳二の怪談ナイト ライブ盤

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↑稲川淳二さん、ラジオにゲスト出演したら、要注意。

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